中国輸入ビジネスで成功を目指すなら、どこから仕入れるかはとても大切です。
本記事では、売上をぐんと伸ばすためのおすすめ仕入れサイトや、個人でも簡単に仕入れができるサイトを詳しく解説していきます。
さらに、中国からの仕入れ方法や必要な知識も分かりやすくお伝えします。
- 中国輸入代行会社アリパートナーズ㈱代表
- 自身でもOEM製品を販売
- Amazon月商1,600万円
- 2023年にAmazon運営会社を約1億円にて第三者へ譲渡
- 北京大学、台湾静宣大学へ留学
- 日本語と中国語のバイリンガル
中国輸入で売上を伸ばしていくならこのサイト一択
中国輸入で売上を伸ばしていくならメインで使うオンラインの仕入サイトは1688.com一択です。
その理由についてご説明させて頂きます。
理由①:商品数が豊富
1688.comは工場、一次問屋など流通の上流に位置するサプライヤーが大量に出店しています。
2023年末の1688.comの出店数は100万店にも達します。
ちなみに2021年のアマゾンジャパンの出店数は15万店ですから、1688.comにはその6倍以上の出店数があることになります。
そのため、出品されている商品も特定のジャンルに偏ることなく、あらゆる商品を1688.comで仕入れることが可能です。
理由②:OEMが可能
工場がたくさん出店しているためオリジナル製品をつくるOEMオーダーを受け付けてくれます。
参入者が増えた2024年現在の中国輸入ビジネスにおいて、OEMは売上を拡大する最適解となっています。
例えば類似のBtoCのサイトである淘宝でOEMを発注すると、受注した店舗は結局は1688.comへ発注することもあり、非効率となります。
理由③:支払い・返品等のアフターサービスが充実している
1688.comは支払いや、トラブルが発生した場合のアフターサービスが充実しています。
商品到着後7日以内であれば無条件で返品可能な制度や、万が一トラブルが発生した場合は、1688事務局が仲裁に入り、問題の解決に尽力してくれます。
これが他のサイトであればそうもいきません。
確かに中国では電子決済システムは確立されていますので、支払い自体は比較的スムーズに行えますが、仕入プラットフォームの購入履歴とうまく紐付けられなければ、返品に応じてもらえない可能性も高く、リスクの高い購買となります。
また1688のようにトラブルの仲裁に入ってもらえるとも限らず、当事者間で解決するしかなく、最悪の場合、泣き寝入りとなる可能性となります。
理由④:値引き交渉が可能
1688.comは値引き交渉が可能です。
BtoCサイトだと値引き交渉できないサイトも多いですが、1688.comはBtoBの業者向けサイトのため、仕入数量に応じて値引き額が大きくなることが特徴です。
弊社調べの1688.com値引額
弊社の統計では平均で5.7%(※)値引きができています。
弊社アリパートナーズでは値引き成功分は全てお客様に還元させて頂いておりますので、アリパートナーズを利用するだけで利益率向上につながります。
値引きは商品単価や購入数量によっても交渉のしやすさが変わります。
1個当たり100元の商品は10~15%程値引きできることもあります。
反対に10個程度でも値引き可能なところもあり、さまざまです。
アリパートナーズでは、数量・単価に関係なく、PLUS会員割引のない商品すべてに対して値引き交渉を実施しています。
※2022年12月実績(PLUS会員割引含む)
1688.comでの買い方や使う上での注意点をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
例外的な仕入れ先とは?
例外として、展示会で出会ったサプライヤーがいれば、そこから仕入れるのもオススメです。
特に日本まで来て展示会に出展するような会社はグローバルに売上を上げることに積極的で、日本からのOEMオーダーにも協力的です。
支払いも日本円やドル決済ができることもあり、1688.com以外であれば展示会で出会った会社から仕入れるのも良いでしょう。
中国輸入代行業者の使用が推奨される仕入れサイト
中国から商品を仕入れるには1688.com以外にもいくつか候補があります。
各モールの特徴は以下の通りです。
各モール一長一短がありますが、最も利用が多いのは1688.comです。
モール | 価格 | 品質 | ロット | 販売形式 | 対象 |
1688.com | 安い | 低い〜中程度 | 多い | 企業出店型 | B to B |
淘宝(タオバオ) | 中程度 | 中程度 | 少ない | 企業出店型 | B to C |
天猫(TMALL) | 高い | 高い | 少ない | 直販型 | B to C |
JD.com(京東商城) | 高い | 高い | 少ない | 企業出店型 | B to C |
このサイトからの仕入れだけでも数億円の売上はつくることは可能です。
仕入れサイト①:1688.com(アリババ)
中国輸入ビジネスで最も頻繁に利用するサイトです。
品質にばらつきはあるのは確かですが、価格・商品数の豊富さ・OEMのやりやすさなどで他より抜きんでています。
他の購入者から返品されてきたものや、余りもの等、必ずしも品質が高いものばかりではありませんので、事前に商品ページやステータスである程度フィルタリングして、最後は実際にサンプル取り寄せを行い、確認が必要になります。
仕入れサイト②:淘宝網(タオバオ)
淘宝(タオバオ)は一般消費者向けのサイトです。
一般消費者向けですので、購入ロットは1個から購入できるところが多くあります。
1688.comと同じ商品画像が使用されていることも多いですが、価格はタオバオのほうが高いこともよくあります。
これは1688.comから仕入れてタオバオで販売しているためです。
無形のサービスが充実しており、ロゴ作成・翻訳・商品画像・商品動画撮影での利用がオススメです。
VIZAやMastercardなどのクレジットカードで支払いができるのも特徴です。
仕入れサイト③:TMALL (天猫)
TMALLは主にブランド品や公式製品を取り扱うプラットフォームです。
国内外の有名ブランドが公式ストアを開設しており、消費者は正規品を安心して購入したい方向けです。
TMALLでは厳格な審査基準を設けており、入店する企業やブランドは一定の品質基準を満たす必要があります。
これにより、消費者は品質保証された商品を購入することができます。
仕入れサイト④:JD.com(京東商城)
JD.comは、TMALL (天猫)と同じく、正規品のみを取り扱うことに重点を置いており、偽物や模倣品の取り締まりに力を入れています。
これにより、消費者は安心して商品を購入できます。
JD.comは自社の物流ネットワークを持ち、中国国内であれば、即日配達が可能など、信頼性の高い配送サービスが展開されています。
個人でも仕入れができるサイト
日本には中国発でショッピング感覚で仕入れができるサイトがたくさんあります。
サイトにより特色が異なりますので各サイトの特色を紹介させて頂きます。
仕入れサイト①:Alibaba.com
中国国内外向けのサイトです。
VIZA、Mastercardのクレカ決済が可能で、日本にいながら注文が可能です。
ロットも小さく1個~の注文にも対応している商品が多くあります。
仕入れサイト②:アリエクスプレス(AliExpress)
アリババグループが運営するECサイトです。
クレカ決済が可能です。
1688.comと比べると価格が高めですが、「中国輸入」をお試してで体験してみたい方には向いている仕入先となります。
仕入れサイト③:SHEIN(シーイン)
日本でもYoutuberやブロガーなどが取り上げて有名になったサイトです。
ファストファッションを祖業としますが、現在は日用品の取り扱いもあります。
日本からでも1点からショッピング感覚での注文が可能です。
小売価格のため1688.comと比べると高めの商品が多いのが特徴です。
仕入れサイト④:Cmall
女性向けのアクセサリーやファッションが中心のBtoC向けサイトです。
日本に支社があり、日本向けサービスが充実しているのが特徴です。
BtoC向けサイトしては安価な価格の商品が多くそろえられています。
仕入れサイト⑤:Amazon.cn(アマゾン・チャイナ)
Amazon.cn(アマゾン・チャイナ)は、アマゾンが中国市場向けに展開するECプラットフォームでしたが、近年の競争激化により事業を縮小しています。
現在も中国国内の消費者に向けた一部のサービスを提供していますが、その事業規模は大幅に縮小しています。
特に海外からの直送品に特化することで、競争の激しい中国市場において独自のポジションを維持しようとしています。
仕入れサイト⑥:パンダホール(PandaHall)
PandaHallでは、ビーズ・ペンダント・留め具・ジャンプリング・ヘッドピン・クリンプビーズなど、ジュエリー製作に必要なさまざまなパーツを取り扱っています。
アクセサリーパーツの種類は豊富で、初心者からプロフェッショナルまで利用できます。
鉛フリーの測定設備を使った金属チェックや、品質管理を徹底しているのも特徴です。
仕入れサイト⑦:AKF
AKF工場問屋は、水着のOEM生産を専門とする縫製工場で、日本市場向けの高品質な水着を提供しています。
小ロットでも注文することが可能です。
主に小売店などへのオーダーがメインですが、個人でも注文することが可能です。
仕入れサイト⑧:3Fbox
アプリ版のみで個人のショッピングに特化したサイトです。
小売価格としては低価格ですが1688.comなどの卸売りサイトよりは高くなります。
仕入れサイト⑨:闲鱼(シエンユー)
闲鱼(シエンユー)は、アリババグループが運営する中国最大のフリマアプリです。
主に中古品の売買をサポートするプラットフォームです。
日本ではメルカリが最も近いサービスです。
中古品が多いため仕入れ商材はよく選定する必要があります。
中国から仕入れをする3つの方法
中国から仕入れる方法について主なものを3点紹介致します。
特に個人や中国人パートナーを使う場合は、時間効率を良く考えた上で実施しましょう。
方法①:中国輸入代行業者を使う
弊社が代行サービスを展開しているから、という要因はあれど、結局のところ代行会社を使うのが最も早く・安く・仕入を行うことができます。
為替レート一つとっても、銀行の国際送金に適用されるものよりも条件がよく、また物量が多いため、国際送料も格安での契約をしています。
もちろん中国国内に倉庫と検品場をもっていますので、不良交換も中国国内で完結させることが可能です。
万が一トラブルが起きた場合でも、間に入って1688店舗との交渉も行ってくれます。
また多くの代行会社は発注システムを利用していますので、注文履歴もシステマチックに管理することが可能です。
弊社の発注システム画面
個人やパートナーで輸入が出来ないこともありませんが、結局余分なところに時間がとられてしまい、本来かけるべきマーケティングに十分なリソースを割けない可能性が高くなります。
特に初心者であればあるほど仕入・物流・通関はプロである中国輸入代行会社にお任せして、最も重要な販売面に注力するのが成功のための近道でしょう。
ご自身にピッタリ合う代行業社を見つけたい場合は、以下の記事もご覧ください!
方法②:中国現地のパートナーを見つける
現地のパートナーを見つけることも一つの手です。
今はなくなってしまいましたが、中国の現地パートナーを見つける方法として主流だったのは「Trade China」と言う掲示板です。
代行サービスを提供したい中国人の個人と、現地パートナーを見つけたい日本人がマッチングできる掲示板です。
しかし脱税やトラブルの温床になるため今から3年程前に閉鎖してしまいました。
そのため現地に知人・友人・家族などがいなければ、今は日本在住の個人が現地パートナーを見つけるのは難しくなってしまいました。
方法③:個人で仕入れる
ハードルは高くなりますが個人で仕入れができないこともありません。
日本在住の個人が仕入れる場合は以下の4点に注意が必要です。
注意点①:サプライヤーと意思疎通は可能か
1688.comに出店している店舗とは基本的に全て中国語を用いて意思疎通を行う必要があります。
稀に日本語できるサプライヤーがいたりしますが、極稀で、日本語レベルにもバラツキがあります。
英語も同様にお互いの第二言語のため、特にOEMなどでは認識に齟齬が生まれる可能性が高いです。
個人で輸入を行う場合は仕入先と中国語で意思疎通ができるかは重要な要素です。
注意点②:人民元決済は可能か
1688.comでは人民元決済が必須です。
さらにAlipayやWECHAT PAYといった電子決済サービスを使うには引き落とし口座となる中国現地の銀行口座が必要になりますので、仮に中国に住んだことのない個人が人民元決済を行うととてつもなくハードルが高くなります。
稀に香港に口座をもつ店舗もありますが、銀行の国際送金では為替レートと手数料の条件が悪いため利益率が大幅に低下します。
個人で輸入を行う場合は、人民元決済が可能かどうかを事前に確認しましょう。
注意点③:中国国内で検品は可能か
1688.comに限らず、多くの中国仕入サイトでは、商品を返品する際は現物の返品が必要です。
仮に日本に到着後、商品に不良があるとわかっても時すでに遅しです。
不良品の返送にはコスト負担が発生する
不良品を再度中国に返送するには、日本からの中国への国際送料・関税を負担しなくてはいけません。
よく代行会社のお客様でも問題になるのが、日本からの返送にかかる送料と関税を中国側で負担してくれ、とご要望される方がいらっしゃいます。
ご要望があればもちろん代行会社としては店舗と交渉自体は行いますが、実際希望通りに送料・関税を負担してくれるところはとても少ないのが現状です。
個人で輸入を行う場合は、中国国内で検品を行い、不良品の返品・交換は必ず中国国内で完結させなければなりません。
注意点④:国際物流・通関業務は委託できるか
個人の場合は、日本までの発送手配・輸出入通関も自分でアレンジする必要があります。
物流はクーリエやフォワーダーへ委託すれば可能ですし、通関業務もフォワーダーの委託会社へ依頼することも可能です。
現地パートナーなどいなければ中国でフォワーダーを見つけるのは困難ですので、日本で例えば流通王スコアジャパンなどのような配送・通関を行っている会社に依頼するのがスムーズでしょう。
中国から個人で輸入することはできないことはありませんが、全ての工程を自分で手配する必要があります。
その割には時間的にも、費用的にも安くなるどころか高くついてしまうことも多く、特にこれから売上を伸ばしていきたいという方には個人で全て手配することはオススメしません。
中国から商品を仕入れる時に必要不可欠な知識
中国から商品を仕入れるときには必ず事前に知っておかなければならない知識があります。
知らずに輸入してしまうと大きな損害になることもありますので事前にしっかり勉強をしておきましょう。
知識①:関税
関税とは海外からモノを輸入する際にかかる税金のことです。
中国から輸入する製品でも例外ではありません。
中には免税のものもありますが、多くの商品に関税がかけれらています。
関税には国内産業を保護する意味合いも強く、安価な海外製品が大量に輸入されることで国内産業しないように守る役割もあります。
関税は利益を計算する上で大変重要になりますので、より詳しい計算方法は以下の記事をご参照下さい。
知識②:輸入禁止・規制品
中国輸入では避けては通れない輸入禁止品と、輸入規制品についてもよく知っておく必要があります。
これら商品は「知らなかった」では済まされません。
輸入通関で止められて没収廃棄となったり、ECアカウントの停止措置に繋がることもあります。
中国輸入を行っている限り勉強しておいて損はありませんし、しておかなければなりません。
輸入禁止品
輸入禁止品は以下の通りです。
- 麻薬や覚醒剤
- 児童ポルノ
- 絶滅のおそれのある動植物
- 偽造品や著作権侵害物
中国輸入で特に関連があるのは、一番下の「模造品や著作権侵害物」です。
いわゆる「ニセモノ」です。
中国でもひと昔前に比べればずいぶんと少なったものの、1688.com上でもまだまだニセモノは出品されています。
知らずに輸入してしまい、通関検査となった場合は、没収となります。
没収処理が完了するまでは、同時に輸入した商品も一旦通関保留となります。
また廃棄手続きまでに通常期で1週間程度、お盆休みや年末年始の長期休暇を挟むと、3週間かかることもあります。
関係のない商品まで通関保留となるのはあまりにも損害が大きく、リスクがありますので、仕入前には十分にリサーチをした上で、発注しましょう。
輸入規制品
輸入規制品に関する法律は以下の通りです。
- 食品衛生法で規制される商品
- 電気用品安全法(PSE法)で規制される商品
- 電波法で規制される商品
- 薬機法で規制される商品
- 家庭用品品質表示法で規制される商品
- 植物防疫法で規制される商品
特に中国輸入で気を付けるべきは、食器、調理器具など口に触れる商品が関連する食品衛生法、美容機器やマッサージ器具などが関連する薬機法です。
詳しい説明は是非以下の記事もご覧ください。
まとめ
中国には仕入サイトがたくさんありますが、これから中国輸入ビジネスで本格的に売上を伸ばしていくには、1688.comからの仕入れが最善の手段になります。
私自身も1688.comのみからの仕入れで、年商数億円規模の売上をつくることができましたし、周りにも同じような方はたくさんいらっしゃいます。
月商30万円以上になれば中国輸入の基礎は出来ている状態ですので、1688.comを利用し是非今後さらなる売上拡大に努めましょう!
弊社アリパートナーズは、お客様に本来の正しい価格で仕入れて頂きたいという想いで「値引き出来た分は値引き後の価格で仕入れる」を徹底しています。
その結果、弊社の平均値引率は5.7%を達成しています。
円安の今仕入れ価格を見直したい!とお考えの方はぜひ弊社アリパートナーズを一度検討してみてください。
中国輸入の全てを知りたい!そして売上を伸ばしたい!という方はまずは以下の記事をご覧ください。
中国輸入ビジネスに必要な全ての情報をまとめた記事を作りました。