アリババは(1688.com)は仕入先プラットフォームとしての魅力がたくさんあります。
実際に筆者の加藤もアリババからのみの仕入れで、月商1500万円以上を達成することができました。
そんな仕入先としてメリットの多いアリババですが、実は注意しなければいけないこともたくさんあります。
そこで今回はアリババ(1688.com)から仕入れをするメリット・デメリットについて徹底解説をしていきます!
- 中国輸入代行会社アリパートナーズ㈱代表
- 自身でもOEM製品を販売
- Amazon月商1,600万円
- 2023年にAmazon運営会社を約1億円にて第三者へ譲渡
- 北京大学、台湾静宣大学へ留学
- 日本語と中国語のバイリンガル
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アリババ(1688.com)とは
アリババは中国のアリババグループが運営するBtoB(事業者)向け卸売りサイトです。
アリババには、
- 中国版の1688.com
- 海外版のalibaba.com
の2つがあり、今回解説するのは中国版のアリババ(1688.com)です。
1688.comは日本では「イチロクハチハチ」と呼び、海外版であるalibaba.comと区別します。
ちなみに何故「1688」と呼ぶかについては、以下のように諸説あります。
- 中国語のアリババ(阿里巴巴)と1688の発音が似ているから
- アリババグループが香港証券取引所に上場した際の銘柄コードが1688だったから
今回は本格的に中国輸入に取り組むなら必須のアリババ(1688.com)について次章から更に詳しく解説致します!
アリババ(1688.com)で仕入れをするメリット
早速アリババで仕入れをするメリット、主な5つをご紹介します。
メリット①:工場から直接仕入れができるので安い
アリババは中国国内の工場がたくさん出店しています。
アリババはalibaba.comとは異なり、中国国内向けの価格で設定されているため、alibaba.comより安価で買い付けをすることが出来ます。
中には工場だけでなく、問屋・卸業者も出店していますが、それでもなお日本国内で仕入れをするよりも安い価格で仕入れることができます。
ただし市場価格からかけ離れた大幅に安い価格で出品している販売者もいます。
そのようなケースでは粗悪品の在庫処分の可能性もありますので見極めも大切です。
メリット②:大量仕入れが可能
アリババはBtoB(対事業者)向けプラットフォームであり、商品の大量仕入れが可能です。
数百個から、場合によっては数千個でも対応が可能です。
また仕入数量が多いほど納期や価格で優遇されることも多く、購入者にとってもメリットがあります。
反対に最低発注数量が大きくなるのも特徴ですが、最近では2個~買い付け可能な店舗も多くあり、お試し利用的な使い方ができるのも特徴です。
メリット③:品揃えが豊富
日本でも卸サイトなどBtoB向けプラットフォームはいくつかありますが、アリババのように工場が大量に、かつオンライン上に出店しているプラットフォームはありません。
一般消費者向け商材は思いつく限りほぼ全ての商品が揃っていると言ってもいいでしょう。
そのためAmazonや楽天、ヤフーショッピングで月商数百万、数千万円レベルの売上はアリババからのみの仕入れで実現することができます。
メリット④:価格交渉ができる
アリババでは価格交渉ができます。
ちなみに、弊社アリパートナーズでは注文頂いた商品ごとに値引き交渉を行っており、平均で5.7%(※)安く仕入れることができています。
単純に利益率が5.7%向上すると考えれば大きいですね。
このようにアリババでは値引き交渉をすることができ、手間はかかりますが確実に仕入単価は安くなります。
これが淘宝(タオバオ)だとそうはいきません。
淘宝はBtoC向けプラットフォームのため、基本的に値引き交渉は難しく、出来たとしても値引き率は決して高くありません。
せっかく値引き交渉ができるアリババから仕入れをするなら、しっかり交渉をした上で仕入れをしたいですね。
▼アリパートナーズではチャット等を使用して値引交渉を行います
(※)L6等級値引き含む。2022年12月実績
メリット⑤:OEMができる
アリババでは自分だけのオリジナル(OEM)製品を作ることが可能です。
ロゴを入れたり、商品に機能を付け加えたり、独自のデザインの商品を作ることができます。
OEM製品はロットが大きくなる分、初心者には少し難易度が高くなります。
しかし一度売れてしまえば商品寿命が長く、安定して売上を作っていくことが出来ます。
私個人的には、中国輸入を始めるからには皆さん最後にはオリジナル製品を作ってブランド化してほしいと思っています。
自分がデザインした商品が市場に受け入れられ、ブランドとして確立していく過程こそが中国輸入ビジネスの大きな魅力の一つです。
アリババに出店する販売者は玉石混淆ですので、一口にOEMができるといってもしっかりと見極める必要がありますが、是非中国輸入を始めた限りは取り組んで頂きたいと思います。
アリババ(1688.com)で仕入れをするデメリット
反対にアリババで仕入れをするデメリット4つ解説します。
デメリット①:粗悪品や不良品が届くことがある(検品や返品の手間がかかる)
アリババで買い付ける商品は玉石混淆です。
日本国内の品質基準には満たない商品もたくさん存在します。
これには主に2つの理由があります。
①そもそもアリババが品質を重視したプラットフォームではない
いわゆる「安かろう悪かろう」です。
不良品返品交渉をしていると、
と逆切れする販売者は1社や2社ではありません。
日本人からするととんでもない対応だと思ってしまいますが、そもそもアリババ自体、品質を重視したプラットフォームではないのです。
もちろん高品質の商品を販売する店舗もありますが、「安かろう悪かろう」で売っている販売者もたくさんいます。
②発注数量が少ない
発注数量が少ないと、いわゆる「余りもの」をつかまされてしまう可能性があります。
工場側でA級品、B級品、C級品と区別しているところもあり、発注数量や取引期間に応じて品質を調整されるのです。
私は以前、革製品のOEM製品を作っていました。
一枚の牛皮のうち、私の製品に使用するのは、ひび割れやシワ・トラがない最もきれいな部分のみを使って製造します。
みさかいなく一枚の牛皮を使い切ると、品質にムラが出まくり、とてもじゃないですが売り物になりません。
余りの皮は発注数量が少ない方に回されていました。
場合によってはこのような「余りもの」をつかまされてしまう可能性があるため、中国国内での検品は必須になります。
デメリット②:最低ロットがある
アリババは対業者取引を想定しているため、最低ロットが設定されています。
数百個単位でしか買い付けできないところも多くあります。
しかし上記のように500個からと設定されていても、サンプルとして初回は数個からお試しで購入できたり、直接交渉を行うことで、最低ロットを下げることもできます。
また最近では2個~買い付けできるところも多くあり、必要以上に敬遠する程ではありません。
デメリット③:日本語が使えない
アリババは中国国内業者向けでもあるため、日本語が使えません。
阿里旺旺と呼ばれるアリババに備え付けられたチャットで問い合わせを行いますが、基本的に全て中国語です。
英語が使えるカスタマーも中にはいますが、レベルの差もあり期待できません。
OEMなど高度なやり取りが必要な場面はもちろんのこと、商品仕様の確認や、梱包状態の確認であっても、双方の認識に齟齬が生まれないよう、中国語を使用してコミュニケーションを取るべきです。
そしてアリババ店舗と日本のお客様とのコミュニケーションの仲介は代行会社の仕事です。代行会社では日本語ができるスタッフを揃えていますので、普段は代行会社のスタッフを通して、日本語オンリーでコミュニケーションが出来ます。
弊社アリパートナーズの日本語スタッフは日本語を使用した業務に3年以上従事した経験を持つもののみを採用しています。
デメリット④:中間業者も出店している
アリババに出店しているのは工場だけではありません。
問屋、卸、転売業者などさまざまな中間業者が存在します。
もちろんその分中間マージンが発生しますので、単価は高くなります。
イメージとしては良くありませんが、中間業者が入ることが悪い事ばかりではありません。
直接工場からの買い付けであればロット数が大きくなるところ、中間業者が入ることにより、最低ロット数が小さくなり、購入しやすくなるメリットもあるのです。
またオンライン出店していないような工場にはなかなかアプローチ出来ませんが、このような中間業者がその橋渡しを行ってくれるのです。
しかしここで注意しないといけないのは、単純な転売業者です。
「アリババ店舗の仕入先がアリババ」というような業者です。
▼例えば・・・以下はAmazonで日本の会社が販売している商品
▼以下はアリババで販売されている商品
日本企業が独自製作した商品画像を盗用して出品しています。
Amazonを始め、楽天、ヤフーショッピングから盗用して出品されているものは山ほどあります。
ちなみにこちらの店舗を更に詳細に調べていくと、社屋として掲載のある画像には、画像加工で雑に入れ込んだと思われれる店舗名(优品皮具)・・・
運営年数も1年と短く、他の出品リストも日本からの盗用画像ばかりです。
発注があり次第、他のアリババ店舗にOEM発注をかけるパターンだと予想されます。
そしてお客様→代行会社→中間業者→工場と不要な1社を挟むことになり、コミュニケーションも遅く非効率になります。
このようなパターンの仕入れはデメリットしかないので、絶対に避けなければいけません。現状この辺りに関してはアリババは無法地帯になっているので、仕入段階でしっかりと見極めを行いましょう。
代行業者を通してアリババ(1688.com)で商品を仕入れる流れ
アリババで商品を仕入れる流れは以下の通りです。
以下で詳しく解説します。
流れ①:商品検索
主に画像検索やキーワード検索を使って商品をリサーチします。
流れ②:注文オーダー提出
代行会社が指定する方式に従い、注文オーダーを提出します。
代行会社独自の注文システムを使用する場合や、ExcelやGoogleスプレッドシードなどで提出するのが一般的です。
流れ③:検品結果確認
検品を申し込んだ場合は、代行会社から検品結果のお知らせがあります。
不良品として返品・返金するか、そのまま日本に送るかを選択します。
返品・返金する場合、アリババ店舗までの商品返送料を購入者が負担しなければいけないことが多くあるため注意が必要です。
流れ④:発送指示
検品が完了したのち、日本への発送指示を行います。
自宅、事務所の他、Amazon(FBA)、楽天(RSL)、ヤフーショッピング(YFF)の各倉庫に中国から直接納品することも可能です。
流れ⑤:通関
発送指示から商品が自宅に届くまでは通常何もすることはありませんが、通関検査となる場合があります。
通関検査になると税関から商品の使用用途を確認されたり、輸入してはいけない貨物出会った場合には、滅却(廃棄)承認申請書を作成頂く必要があります。
▼滅却(廃棄)承認申請書
画像引用:滅却(廃棄)承認申請書|税関 Japan Customs
流れ⑥:商品受領
指定した住所で商品の受取りを行います。
日本で受領後に不良品があった場合でも、コスト面で中国への返送は現実的ではないため、日本で受領する前に中国国内でしっかり検品を行うことが大切です。
アリババ(1688.com)で仕入れをする際の注意点
最後にアリババで仕入れをする際の注意点について解説をします。
注意点①:優良店舗を見極める
アリババは品揃え豊富でどんな商品でも取り揃えられている反面、デメリットで紹介したような気を付けるべき店舗がいるのも事実です。
リサーチ段階ではできることは商品ページからある程度の優劣を判断することです。
以下にリサーチ時点で気を付けたい点をいくつか紹介します。
商品画像を盗用していないか
運営年数が短すぎないか
1年の全てが悪いわけではありませんが、多重アカウントや経験不足も懸念されます。
返信速度が遅すぎないか
チャットの返信速度は、商品ページ→「工厂档案」→「交易信息」から確認すること確認することができます。
店舗とのやり取りは通常代行会社が行い、どんなやり取りをしているか、返信は迅速かは皆様は見ることができません。
しかしこの3分以内返信率でだいたい把握することができます。
私普段からアリババ店舗に問い合わせをたくさんしますが、体感的にもこの数字と返信速度は一致します。
商品ページの★レビューはサクラ投稿をすることができますが、この裏側の数字まで作り込んでいる店舗は少ないので一つの参考にすることが出来ます。
もちろん返信が遅いところを十把一絡げ(じっぱひとからげ)に悪い店舗とみなすわけではありません。
しかし「対応がいいな」と思う店舗は往々にして返信速度が早いものです。
他にも注意すべき点をより詳細にまとめましたのでご覧ください。
注意点②:サンプルを取り寄せる
本気で売りたい商品を初めて仕入れる場合、必ずサンプルを取り寄せましょう。
アリババというプラットフォーム自体、高品質の商品ばかりでないのは前述の通りです。
注意点③:検品を入れる
いくらサンプルを取り寄せても大量に仕入れると、品質にばらつきが出る可能性がおおいにあります。
また時期によっても品質は変わります。
「余りもの」を入れられている可能性もあるからです。
ちなみに日本に到着後はほぼ返品・返金は出来ないと思っておいた方が良いです。
商品単価や数量にもよりますが、基本的に店舗側は国際送料、関税は一切負担しません。
日本で不良品があると気づいても時すでに遅しです。
注意点④:輸入禁止品・規制品を仕入れない
アリババには残念ながら知財権を侵害するいわゆる「ニセモノ」が大量に出回っています。簡単に購入できてしまいますが、通関で必ず検査になり、廃棄となってしまいます。
過去には中国から偽ブランドを仕入れたとして逮捕されている事案もあります。
特にロゴが入っている商品は要注意です。
仕入前に必ず権利者がいないかチェックをしましょう。
特に輸入規制品は気をつけたい
また輸入規制品も要注意です。
中国輸入でよく問題になるのは、食品衛生法、薬機法関連商品です。
食品衛生法では、口に直接触れるものに有害物質がないか事前検査の上、輸入することを規定しています。
例えば、食器、包装容器、6歳未満を対象としたおもちゃは輸入規制品です。
インボイスの品名に「食器」と記載されればもちろん税関でチェックになりますし、単に「おもちゃ」と記載されている場合でも、インボイスにはアリババ商品ページにリンクを提示する必要がありますので、そこに「6歳未満対象」などの文字が入っていると税関検査となってしまいます。
薬機法とは
薬機法は、医薬品や医療機器などの品質や有効性、安全性の確保について定めた法律です。
中国輸入で問題になる代表的なものは、マッサージ器具、度入り眼鏡(老眼鏡)、矯正器具などです。
マッサージ器具は血行促進を謳ったものは医療機器とみなされます。
また度入り眼鏡は中国輸入では老眼鏡を仕入れる方が多く、問題になります。(サングラスはOKです)
矯正器具は例えば、外反母趾矯正器具などです。
商品ページに「矯正」という文字が入ると税関でチェックされる可能性があります。
規制対象商品は許認可を取らない場合は、ハナからリサーチ対象外として、効率化していきましょう。
まとめ:アリババ(1688.com)で仕入れて中国輸入ビジネスを成功させよう
アリババからの仕入れで月商数百万、数千万円つくることは現実に可能です。
アリババは品揃え豊富で、かつ安く大量に仕入れることができ、OEM製品もつくることができるので、仕入先プラットフォームとしては十分すぎるくらいにメリットがたくさんあります。
しかしデメリットでも書いたように、残念ながら、不必要な中間業者がまぎれていたり、問い合わせへの返信が極端に遅く、対応がお粗末な店舗も無数に存在します。
初心者であるほどそのような店舗を見極めることは難しく、不良品ばかりつかまされてしまうと、中国から仕入れること自体にマイナスイメージを持ってしまいます。
まずはリサーチ段階で評価の悪い店舗を排除し、しっかりサンプルを仕入れて品質を確かめる。そして中国で検品を行い、中国から送り出すときには、日本基準の品質で出荷することが肝心です。
どのような店舗から仕入れて良いか分からない方は是非一度、弊社公式LINEからお問い合わせ下さい!
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記事では紹介できなかった「ブランドコンセプトの作り方」「OEMに必要な予算」「工場選定の注意点」などAmazon OEMに必要な情報を徹底解説します。
この資料を見ればあなたがAmazon OEMで売上が上がらなかった理由が一目瞭然です。
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