関税は中国輸入とはきっても切り離せないものです。
関税は中国から多くの商品にかかってきます。
とならないためにも、関税のことについて知り、あらかじめ関税額も考慮に入れた商品リサーチを行いしょう。
今回はそんな関税についてご紹介をさせて頂きます!
- 中国輸入代行会社アリパートナーズ㈱代表
- 自身でもOEM製品を販売
- Amazon月商1,600万円
- 2023年にAmazon運営会社を約1億円にて第三者へ譲渡
- 北京大学、台湾静宣大学へ留学
- 日本語と中国語のバイリンガル
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関税とは
関税とは海外からモノを輸入する際にかかる税金のことです。
中国から輸入する製品でも多くの商品に関税がかけれらています。
関税には国内産業を保護する意味合いも強く、安価な海外製品が大量に輸入されることで国内産業しないように守る役割もあります。
また政府の重要な収入源で、発展途上国ほどその重要度は高まると言われています。
少し前にはアメリカが中国からのEV自動車に100%の関税をかけることが話題になりましたね。
米国政府が中国製の電気自動車(EV)に対し、異例の関税100%を課すことを5月14日(米国時間)に発表した。この措置は米国の産業を「不当に価格設定された中国からの輸入品」から守るものだと、ホワイトハウスは主張している。これまで中国製EVに対する関税は25%だった。
中国から大量に安価なEV自動車が輸入されれば確かに国内のEV市場は激変するでしょう。
関税は通常、商品価格+日本の港に到着するまでの費用をもとに課税価格算定し、所定の関税率を用いて関税額を計算します。
次からは実際に関税の計算方法について解説していきます。
中国輸入での関税の計算方法
手っ取り早くあなたが今輸入しようとしている商品にどのような関税が掛かるのか知りたい方はこちらのチャートをご覧ください。
それでは具体的に関税の計算方法についてみていきましょう。
個人輸入の場合
個人輸入の場合の関税の計算は大きく分けて3パターンあります。
課税価格が1万円以下(小売価格で16,666円以下)
商品小売価格が16,666円以下のものについては関税はかかりません。
個人輸入の場合、課税価格が1万円以下は免税と定められています。
課税価格の計算方法は、個人輸入の場合「海外小売価格の60%」ですので、10,000÷0.6=16,666円・・・となり商品の小売価格が16,666円以下は免税ということになります。
1688.comなどは人民元表記のため、現在のレート(2024年6月執筆時点のTTSレート:21.96円)で合計がおおよそ750元以下であれば免税になる計算となります。
課税価格が1万円~20万円以下
課税価格が1万円~20万円以下のものは「簡易税率」が適用されます。
簡易税率は以下のように定められています。
中国輸入×Amazonで食品を輸入することはほぼありませんので、
4.衣類及び衣類付属品の10%
5.プラスチック製品、ガラス製品、卑金属(銅、アルミニウム等)製品、家具等の3%
7.その他のものの5%
が最も多く適用される税率となります。
引用:少額輸入貨物の簡易税率
課税価格が20万円を超える
課税価格が20万円を超えるものについては、後述の商用輸入と同じ「一般税率」が適用されます。
一般税率は品目ごとに細かく税率が定められています。
3%などの比較的低率のものから、中国輸入でよくある本革製品では40%の関税率と幅広い関税率が定められています。
引用:実行関税率表
商用輸入の場合
海外から日本に輸入する際の輸入関税は、
日本の輸入港に到着するまでにかかった費用(課税価格)×関税率
から求めることができます。
具体的には、
- 商品代金+中国国内輸送費+倉庫料+船積費用等+海上運賃+保険料=課税価格
- 課税価格×関税率
となります。
関税率の計算は中国代行会社を通して特段ご自身で算定される必要はありません。
基本的には代行会社にお任せで問題ありません。
ただし人為的なミス等により不当に高い関税率となっていないか、輸入後に発行される「輸入許可通知証」から必ず確認するようにしましょう。
▼輸入許可通知証
また原価計算のためにもどれくらいの関税率、関税額がかかっているかを把握することはとても重要になります。
中国輸入における2つの関税率
関税率には大きく分けて以下2つがあります。
- 簡易税率
- 実行関税率
それぞれの税率について説明します。
関税率①:簡易税率
簡易税率は個人輸入をした際、課税価格が1万円~20万円以下のものに対して適用される税率です。
中国輸入では、3~10%の税率が適用されることが多いです。
関税率②:実行関税率
実行関税率は商用輸入を行った際と、個人輸入で課税価格20万円を超える商品を輸入した際に適用される税率です。
関税の簡易計算ツール
輸入後は「輸入許可証」が発行され、そこに関税額・関税率が記載しているので、確認することができますが、
事前に確認するには、以下のような関税の簡易計算ツールを使う方法もあります。
通貨はUSDである点に注意が必要ですが、各項目に必要事項を入力していくことで関税額を簡易的に見積もることができます。
手軽におおよその金額を把握したいという方には便利なツールです。
関税率が確認できるページ
また関税率の確認には税関「関税分類検索」から検索する方法もあります。
輸入した商品のキーワードを入力することで、該当の実行関税率表が表示されます。
それでも分からなければ、最寄りの税関に電話、Emailで問い合わせてみるのもよいでしょう。
問い合わせ先:輸出入通関手続や税番・税率等に関するお問い合わせ
税率の他、輸入にかかる諸々の相談に乗ってもらうこともできます。
中国輸入で関税がかからない場合
中国から商品を輸入した際に関税がかからないことがあります。
関税がかからないのは以下の2パターンです。
個人輸入で商品価格が16,666円以下
前述した通り、個人輸入でかつ商品の小売価格が16,666円以下であれば関税はかかりません。
個人輸入であっても商品価格が16,666円以上であれば関税が発生しますので注意が必要です。
関税率が0%
輸入品の中には関税率が0%、無税の商品がいくつも存在します。
中国からの輸入品であれば、例えば書籍・カーパーツ・一部の検査機器・ガードルなどです。
これら無税と定められている商品については、課税価格に関わらず関税がかかりません。
無税の商品が存在するのは、貿易の促進や、消費者の利益保護、特定産業の支援などが理由に挙げられます。
無税にすることで、消費者が手頃な価格で商品を購入でき、消費者の生活コストを抑え、購買力を向上させることができますし、
例えば、ハイテク産業や医療分野において、重要な部品や設備の輸入を無税にすることで、国内産業の発展を促進する効果があります。
引用:実行関税率表
中国輸入で関税はいつ払う?
関税は日本に商品が到着し、税関にて通関処理が完了したあとに支払います。
委託した物流会社によって関税の支払いが完了しないと国内配送が開始されないパターンや、関税支払前でも国内配達を開始し、配達後、数日後に関税請求書が送られてくるパターンなどがあります。
なお、リアルタイム口座振替方式であれば、通関処理と同時に引き落とし口座から関税が引き落とされるので非常に便利で通関処理も早くなります。
中国輸入で関税以外に掛かる費用
中国輸入では関税以外にかかる費用がたくさんあります。
- 商品本体価格
- 中国国内送料
- 代行会社手数料
- 国際輸送費
- 消費税
- 地方消費税
- 関税立替手数料
- モール販売手数料
- 梱包資材費用
- 発送外注費用
- 事務作業外注費用
- 日本国内送料
関税を含めて商品原価算定の際は全ての費用を把握する必要があります。
自分が支払っている費用については必ず正確に把握しましょう。
正確な原価を算定することはリサーチの幅・精度を広げること繋がります。
必要以上に原価を高く見積もっていると、本当は販売すれば十分な利益が取れたのに諦めてしまうことにつながりません。
反対に必要以上に低く見積もっていると、販売すればするほど赤字になってしまうこともあります。
中国輸入にかかる関税を抑える方法
関税は商品代金と送料などをもとに計算されているため、当然ながらこの二つを抑えることで連動して関税額も抑えることができます。
全く同じ商品でも本体価格が安くなるだけでなく、関税も安くなればこんな嬉しいことはないですよね。
仕入コストが安くなるということは、資金回収までの期間が短くなり、新たな商品開発に着手できたり、いいことづくめです。
代行会社アリパートナーズでは注文した商品に対して値引き交渉を行い、値引き成功分は全額お客様に還元しています。
商品代金が安くなることに加え関税計算の課税価格にも影響します。
さらにアリパートナーズの国際送料は業界最安値クラスで、この点も関税を抑える効果があります。
中国輸入で関税対策をする際の注意点
中国輸入の関税で気を付けなければいけないのは、いわゆる「アンダーバリュー」です。アンダーバリューとは、輸入品の価格を実際よりも低く申告する行為を指します。
主に関税や消費税を低く抑える目的で行われます。
これは関税法に違反する不正行為であり、発覚すると罰金や追加課税、輸入品の没収などの厳しい処罰が科されます。
アンダーバリューは市場競争の公正性を損なうだけでなく、国の税収にも悪影響を及ぼすため、厳しく取り締まりを行っています。
今はもう無くなりましたが、かつては中国個人輸入代行会社と日本人をつなぐマッチングサイトがあり、そこでパートナーとなる中国人はほとんどが個人が行っているため法令順守意識も低く、インボイスの申告価格も大幅に安く記載してくるなどの事例がありました。
このことにより不利益を被るのは日本人の輸入者ですので、インボイスの商品価格が適正に記載され、アンダーバリューとなっていないかはしっかりと確認を行いましょう。
まとめ
関税は中国輸入ビジネスではきっても切り離せない重要な費用です。
個人輸入なのか、商用輸入なのか、どんな商品を輸入するのかによって細かく関税が定められています。
商品リサーチ、原価計算をする際は必ず関税も考慮に入れて計算を行いましょう。
また一部製品は関税がかからない商品もあります。
まだ初心者で少しでも金銭的なリスクを抑えたい方は無税の商品にフォーカスしリサーチしてみるのも良いですね。
ここまでご覧頂きありがとうございました!
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